〈フォルクローレの曲〉コーヒールンバ /Moliendo cafeの歌詞 #ウーゴ・ブランコ

 自分たちが普段演奏しているver.では歌はないですが、どんな曲なのかを改めて知る意味でも、少しまとめてみようと思います。

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 原文/スペイン語(Lyric:Hugo Blanco)

 Cuando la tarde languidece Renacen las sombras

    Y en la quietud los cafetales Vuelven a sentir

    Esta triste canción de amor De la vieja molienda

    En el letargo de la noche Parece gemir

 

    Una pena de amor Una tristeza

    Lleva el zambo Manuel Y en su amargura

    Pasa incansable la noche Moliendo café

 

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 カタカナ版

 カンドラ  タルデ  ランギデセ   レナセンラ   ソンラ

 イナケトゥロス  カフェタレス  ヴェルヴェナ   センティ

 エスタ トリステ カンズィオン  デュアモル  デュラヴィエサ  モリエンダ

 エネル タルド  デュラ ノシェパレ  ヘミー

 

 ウナペナ  デュアモール  ウナ トリステ-ザ

 ジェバサボ マヌエール  イエス アマグーラ

 パサ インカンサラ ノシェ  モリエンドカフェ

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 和訳(訳:石橋純、東京大学教授)

日が落ちると
影が息を吹きかえす
コーヒー農園の静けさの中で
また聞こえはじめる
寂しげな恋の歌のような
古びたコーヒー・ミルの音が
夜のまどろみのなかで
うめいているようだ

恋の苦しみ、寂しさ
黒人のマヌエルが胸にいだく
その苦悩のなかで
疲れることもなく夜を過ごす
コーヒーを挽きながら

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 ポイントと考察

・構成はIntro→AABA 間奏 AABA→fin

・巻き舌風に歌うと歌いやすいかも。

・下記のように日本語でもカバーされて詞がつけられていますが、西田佐知子さん等が歌っている中沢清二氏ver.は意味が結構異なっているみたいです。そちらの方は、神秘的な異国の恋の歌という雰囲気ですね。(西田佐知子 コーヒー・ルンバ 歌詞 - 歌ネット)

・ちなみに、西田佐知子版の「昔アラブのえらいお坊さんが・・・」という歌詞は原曲の意味からは離れて作詞されたものです。

~中略~

この曲は他にも、ザ・ピーナッツ、荻野目陽子、井上陽水など多数の著名な歌手、YOSHIRO広石(歌手)、上松美香(アルパ(ハープ)奏者)、ルシア塩満(同)など才能ある音楽家より演奏されてきました。

ベネズエラ大使館「Moliendo Cafe 」より

・石橋氏による訳詞やフリオ・イグレシアス版での歌唱では、むしろそういった雰囲気より、軽快なリズムの中に、日々の哀愁・夜の孤独感が漂う切ない歌という風に感じました。

・下のエストゥディアンティー駒場版のver.はクラベスやコンガ(?)、シェイカーなどもあって、とてもかっこいいと思いました。

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 参考URL

ベネズエラ大使館HP:https://venezuela.or.jp/trivia/moliendo_cafe/

フリオ・イグレシアス版:https://www.youtube.com/watch?v=KvQWmFF93fE

エストゥディアンティー駒場版(スペイン語歌詞/石橋純教授による日本語歌詞):https://www.youtube.com/watch?v=FRzM0nh1V7M

コーヒールンバの謎(ゼイニクという方のブログ。中沢清二氏ver.の歌詞について考察してます。中々面白いです):http://zeiniku.fc2web.com/kakonikki/ko-hi-runnba.htm

・スガンヌさんのブログ(コーヒーの歴史に関して分かりやすく書いてあります)

https://www.classic-suganne.com/entry/2019/10/06/214823